この記事では情熱大陸などのテレビ出演や売り切れ続出のコンサートでも注目される亀井聖矢(かめいまさや)さんはどんなピアニストなのか、身長、出身、プロフィールからコンサートチケットの取れない世界的に注目されるアーチストになるまでを分かりやすく解説します。
ピアニスト亀井聖矢さんの身長・出身・学歴・プロフィール
亀井聖矢さんが注目のピアニストとして話題になっています。すでに実績も華やかな日本のみならず世界注目するピアニストは、2001年生まれ、2024年現在、若干22歳。
亀井聖矢さんの身長や出身地
亀井聖矢さんは、愛知県一宮出身。身長は175cmで、日本人としては高身長。その分、手もかなり大きいことが注目されています。上のyoutubeの映像で見ても確かに手がかなり大きいんですよね。
数々の難曲を引きこなす武器になっているようです。また、体が大きいことでしっかりしたパワーも持ち味です。
亀井聖矢さんの学歴やプロフィール
亀井聖矢さんは高校では、愛知県立明和高等学校の音楽科だったんですが、そこから飛び級ならぬ、「跳び入学」の特待生として、桐朋学園に入学したということです。1年分飛び級だったのか、2年分飛び級だったのか分かりませんが、日本でもそんなものがあるんですねというぐらいすごいことです。
2023年に同朋学園大学を主席で卒業し、その後はカールスルーへ音楽大学(ドイツ)と桐朋学園大学のソリストディプロマコースに在籍しているということです。師事されている先生のお名前を拝見すると、ピアノだけでなく、作曲も勉強されているようですね。
亀井聖矢さんの受賞歴
亀井聖矢さんは受賞歴がすごいです。
出身大学の同朋学園大学では、1年生に在学している時に、日本音楽コンクールピアノ部門で第1位を受賞しました。1年生ということは19歳、いえいえ、飛び入学なので18歳か17才だったかもしれません。日本音楽コンクールは12月に発表され、それが2019年なので、一般の学年で言うと高校三年生の年齢の時だったようです。
さらに同じ年に、ピティナピアノをコンペティションの特級グランプリや聴衆賞を受賞しています。2022年には、海外のマリアカナルス国際ピアノコンクールで第3位を受賞し、さらにバンクライバーン国際ピアノコンクールでセミファイナリスト、ロン=ティボー国際音楽コンクールで第1位を受賞しています。

今後、さらに大きなコンサート、コンクールでの活躍が期待されます。
亀井聖矢さんのCD
亀井聖矢さんは2022年の12月に、初めてのCDフルアルバム「VIRTUOZO(ビルトゥオーゾ)」(イタリア語で演奏の名手とか優れた技巧を持つ演奏家といった意味。近年は単純にうまいというだけでなく技術的にものすごいといったニュアンスが増えている用語です)を発表しました。
このCDリリースをきっかけに、多くのテレビにも出演されています。プロモーション戦略がしっかりしていますね。
亀井聖矢さんのコンサート・リサイタル
2022年のコンサート活動
デビューリサイタル サントリーホール2000席が完売
また、同じく2022年には、デビューリサイタルをサントリーホールで行いましたが、これは2000席が完売したということです。まだそれほどキャリアが長くない新人ピアニストのデビューリサイタルとしては異例の快挙ですよね。
かてぃんさん(角野隼人さん)と2台ピアノでコンサートツアー
また、同じく2022年にかてぃんさん(角野隼人さん)と2台ピアノでコンサートツアーを行いました。こちらも全公演完売ということですから、すごいことです。ピアノ2台だけでですよ。これで全国で人を集められる、ホールをいっぱいにできるというのはすごいことですよね。
2023年のコンサート活動
2023年にも、ソロのツアーを行って全国で12公演を行いました。合計で1万5000人を動員ということですから、クラシックとしてはかなりすごいことですよね。1箇所平均1000人以上ですからね。
クラシック用で1000人以上入るホール、地方に行くとそんなになかなかないというぐらいの大きさです。600-800人のホールでもクラシックではお客さんで埋めるのは難しいですからね。
2024年のコンサート・ツアー予定
亀井聖矢さんは2024年にもコンサートやツアーが予定されています。
オーケストラとの共演
2024年は東京交響楽団、九州交響楽団、ハンガリー・ブダペスト交響楽団などとの共演も予定されています。

ベテラン指揮者、マエストロとの共演はもちろんですが、若手指揮者との共演も、どんなものになるか楽しみです。
亀井聖矢リサイタルツアー
そして、2024年4月下旬からは、「亀井聖矢リサイタルツアー」として、新潟、島根、広島、東京、札幌、秋田、仙台、富山、名古屋、大阪、岐阜、岡山、福岡、沖縄と各所14か所を回ります。
亀井聖矢リサイタルツアーでは、選曲は比較的定番どころを配置しています。AプログラムとBプログラムがあって、バッハ、ショパン、プロコフィエフなどですが、ショパンが多いですね。組み合わせによってどんな雰囲気になるかというのが変わりますよね。
どの公演がどちらのプログラムかというのも、公式のパンフレットの方には記載されていますので、チェックしてみてください。他方のプログラムの公演に足を運ぶ方もいるかもしれませんね。
亀井聖矢さんの演奏スタイル
細かい音も、どれぐらいの音量、どれぐらいの強さであるべきかというのをしっかりとイメージができているので、聞いてる方も1音たりとも聞き逃せませんね。パガニーニの練習曲、ショパンのスケルツォ第1番など、あえてテクニカルな曲を選んでいるようです。
身体的特徴
亀井聖矢さんは身長が高くて、手が大きいということですが、確かに指も一本一本長いですし、特に親指が長いように見えますね。この手の大きさ、親指の長さが、亀井聖矢さんの独特の指さばきとタッチに繋がってるのではないでしょうか。
服部百音さん(ヴァイオリン)との共演もお見事
服部百音さんとの共演では、パガニーニの24のカプリースを亀井聖矢さんがアレンジした曲を演奏していますが、とってもスリリングですね。
これはよく考えて作って、二人で息をよく合わせて演奏しているのと思いました。2人だけで、これだけ多くのことを語れるというのはものすごいですね。情報量がしっかりと伝わってくるのは、2人でお互いの音をよく聞いているからではないかなと思います。

これはかっこいいですね。しびれます!
お2人の技量も見事
そして、練習曲ならではの多彩にシーンを切り分ける、お2人の技量も見事です。思わず聞き入ってしまいますね。ブラボー!
亀井聖矢さんYouTubeでの活動
YouTubeもかなり話題になっていますね。コンサートでの演奏などが惜しげもなくアップされています。しっかりと撮影や編集もされたものです。22歳とは思えない落ち着いた演奏ぶり、そして華やかで華麗なタッチで、難曲を顔色一つ変えずにピアノに向き合っていく姿勢が素晴らしいですね。
亀井聖矢さんのYouTubeちゃんねるはこちら
メディア活動
ショート動画もいくつか出していますが、これもなかなか冗談ではできない難易度の高い内容です。
そのほか、youtubeではメンバー限定配信で、生配信、ツアーやコンクールの振り返り配信などがあるようで、この辺りも戦略なのかなと思います。
マネージメント含めてかなりうまくやっているようですね。事務所は株式会社イープラスのエージェント事業部ということですから、チケット販売の会社ですよね。XなどのSNSの運営もかなり考えてうまくやってます。
情熱大陸 亀井聖矢さんの回
情熱大陸、亀井聖矢さん、22歳。「ゴールはコンクールではない」と、若干20歳の時に語っています。
パリでのコンサート
2023年、パリでのコンサート。本番直前まで、イヤホンをして手袋をしています。ギリギリまで手を温めています。ちょっと小さめのきれいな美術館のような場所をホールでコンサートを行っています。曲は、ストラヴィンスキー作曲のペトルーシカからの三楽章です。現地のクラシックの熱心なファンの方が耳を立てています。演奏してる時の表情もすごいですね。ものすごい集中力です。取り憑かれたように弾いています。超絶技巧が求められる、難曲と言われていますが、これをとにかく集中して曲に入り込んで弾いています。多彩な音色、そして圧倒的な演奏にスタンディングオベーションで答えました。
史上初めて2つのコンペティションを同時制覇
桐朋大学に飛び級入学して、その年に史上初めて2つのコンペティションを同時制覇しました。2019年、第88回日本音楽コンクール第1位、そしてピッティーナピアノコンペティション特級グランプリです。ピアノ協奏曲第5番ヘ長調作品10333作曲の曲です。これも難曲を全身を使って弾きます。2022年にはロンティボー国際音楽コンクールで第1位。ここでも顔も体も使って熱演をしています。今まで日本にはいなかったタイプ、世界にもいなかったタイプ。
ピアニストとしての幅、表現力を深めていきたい
しかし、いつまでも超絶技巧を弾いてばっかりではなく、ちゃんと自分の内面や普段の生活や環境を含めて、ピアニストとしての幅、表現力を深めていきたいと考えているようです。技術があればいい、楽譜を正確に再現するというのではなく、音楽を表現するというのはまた違いますよね。
今、改めてショパンを演奏
文化村ホールでのコンサートでは、ショパン作曲のアンダンテピアノアートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調作品22を演奏します。今、改めてショパンを演奏しています。ピアノの詩人と言われたショパンですが、その作品を自分のものにするためにはどうすればいいんでしょうか。亀井さんにとっては、ショパンは難しい。全力で気持ちよく引くと、繊細なショパンのキャパシティをオーバーしてしまいます。自分の中でのショパン像というのが見つかっていない状態だと言います。ちゃんと成長できるように頑張りたいということです。
ドイツへの移住
ドイツ、カールスルーエに2023年10月に移住しました。ショパンが生きたヨーロッパの空気を体感したかったようです。大きな影響を与えてます。500年以上の歴史がある、カールスルーエ音楽大学に留学しました。ずっと教わりたかったピアニストに師事したということです。
児玉桃さんに師事
児玉桃さんです。カールスルーエ音音楽大学の教授です。ショパン作曲のピアノソナタ第3番ロ短調作品58を演奏してみました。児玉さんはパリを拠点にしています。古典派から最新の楽曲まで引きこなす、国際的なピアニストです。
ショパンはセンチメンタルに弾こうとしてテンポを揺らしたがりがちですが、そうではなく一定のテンポで弾くというアプローチは良いということです。ショパンの楽譜は顕微鏡で詳しく見るぐらいの価値があるということです。亀井さんのアプローチを評価しています。
同じ旋律が3回出てくるところ、どう考えればいいんでしょうか。丁寧な説明ですね。ショパンが国のことを思う、心の痛みが表現されているということです。当時はショパンの祖国のポーランドはロシアの支配下にありました。そして、亡命先のフランスで、望郷の念を音に託したと言われています。綺麗に弾いていますが、それだけでは少し足りないようです。低い音は深い音ですが、そこから上がっていく高い音は魂が飛んでいくような雰囲気でしょうか。ショパンは本当に僕が深いです。
亀井さんが苦手な理由は独特のショパンの言語がありますが、リズム感やフレーズ、いろんな層が重層的に重なっているので、それを頭で理解してやろうとしても、音そのものが求めているストライクゾーンは狭いと感じています。独特な呼吸の仕方、リズムなど、楽曲の中にはダンス曲もありますが、複雑な縦の線、横の線が見えないところで絡んでいますので、それを複雑に絡んでるように見せないで、自然に息をする、呼吸をしているかのように弾くことが重要だということです。それは何も考えないでなく、いろんな研究をした後で初めてできることだということです。
リトアニア、ビビスの音楽祭
リトアニア、ビビスの音楽祭に招かれました、2023年11月です。ショパンはリトアニアの民謡をもとにした歌曲も演奏しています。世界遺産の美しい街並みですが、リハーサル室に直行して演奏します、練習します。演奏する曲はショパンです。微妙な演奏やニュアンスを楽譜に、タブレットの楽譜に書き込みます、便利ですね。この音符の裏に一つ一つにどんな思い、ショパンの思いがこもってるのかを考えます。一度消して書き直すこともあります。そういう意味ではきっと、完成することはありませんよね。この日はなんと8時間練習しました、お腹は空いたようです。
リトアニア国立フィルハーモニーで演奏します、作品22です。アンナンテスペアナートと華麗なる大ポロネーゼです。スタンディングオベーションでリトアニアの方が喜んでくれています。「完璧でしかも、とても個性的だった。日本の精神を感じた」という感想です。日本から来た若者、若干22歳の若者の演奏を喜んでくれました。
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団と共演
2023年2月には日本のサントリーホールでワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団と共演しました。自分の現在地を確認します。ショパン作曲のピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11を演奏します。このオーケストラはアンドレイ・ブレイク指揮です。ショパンコンクールでファイナリストを迎えるオーケストラですから、特別な存在です。
しかし、リハーサルはたった1時間。指揮者の方から最後の細かく動く部分は、オーケストラにピアノが合わせるか、ピアノにオーケストラが合わせるかという打ち合わせをします。ピアノが合わせるようにするということです。自分でタブレットの譜めくりもするんですね、これは難しいです。リハーサルですが、本番のつもりで弾いた引いたということでしたが、自分が思うように十分に定義することができませんでした。本番までどういう風に見つめていけばいいのか、見えていないということです。
全部ショパンです。迷ったままでは失敗してしまいます。
しかし、本番ではサントリーホールで圧巻の演奏を見せることができました。自分のやりたいことがしっかり出せました。初めて、ショパンを弾いていて楽しいと感じることができました、これが本番でできるのがすごいですね。指揮者の方も、「オーケストラをよく聞いてしっかりと反応してて素晴らしかった。このまま進んでください。ただ演奏するだけではなくて、共に表現しようとしていたことはとても重要です。来年のショパンコンクールには出ますか」と聞かれました。栄誉なことです。
まとめ
本番までに何があったのか、情熱大陸の中では放送されませんでしたが、かなり苦闘があったのではないかと想像します。ワカキビルトゥオーゾがどこへ向かうのか、どこまで羽ばたくのか、目が離せませんね。