この記事では2025年6月27日、金曜日のNHKテレビ「あさイチ」の特選エンタに出演する、椎名林檎さんです。19歳でのデビュー、過激なMV、紅白出演など話題も多い椎名林檎さんについて、曲作り、ライブ演出から子育て、私生活など、あさイチ出演時のインタビュー内容を徹底解説します。
この投稿をInstagramで見る
着物・和服で登場の椎名林檎さん
朝ドラ受けをやるのが夢だった
着物・和服で登場の椎名林檎さん、2025年6月27日のあさイチです。ピアスも素敵ですね。紅白でも「鈴木アナに会いたかった」と言っていました。素敵な和服に傘をかぶった姿の椎名林檎さん。朝ドラ受けをやるのが夢だったようです。

ちょっと下を向いて、はにかみながらというのが、ステージでの椎名林檎さんとは全然イメージ違いますよね。
この投稿をInstagramで見る
紅白歌合戦から朝イチ番組側の猛アプローチでプレミアムトーク出演が実現
2024年末の紅白歌合戦時に、鈴木アナが「是非、朝イチにも」とおっしゃっていましたが、満を持してこのプレミアムトークに出演です。「その時には、そんなことは想像していなかった」ということです。社交辞令だと思っていたそうですが、番組側の猛アプローチでついに実現しました。

この着物が本当に素敵です。黄色系の色なんですが、本当に後ろの帯までおしゃれでかっこいいんですよね~。
この日は実は福岡県立筑前高校出身の椎名林檎さんの後、福岡出身の郷ひろみさんの生ライブにグリーンのコーナーが、福岡出身の獣神サンダーライガーさんも来るという福岡てんこ盛りの日でした。
椎名林檎さんのこれまでの活躍や概要
NHK紅白歌合戦で会いたかったのが鈴木アナ
まずは紅白でのパフォーマンスです。第75回NHK紅白歌合戦です。圧巻のパフォーマンス。紅白の時には、会いたかったのが鈴木アナだということでした。
様々なアーティストともコラボレーション
19歳の時に1998年「幸福論」でデビューしました。1999年の「本能」の看護師さんの衣装のMVが大ヒットしました。多くのアーティストともコラボレーションしています。宇多田ヒカルさんともコラボレーションしています。宮本浩次さんコラボレーション、そして2011年には「カーネーション」朝ドラにも主題歌を提供しました。
現在は3人の子供のお母さん
現在は3人の子供のお母さんになっています。手作り野菜「ママへ使ってね」と書いてあります。人参と豆苗です。
西加奈子さん、MIKIKOさんとの友情
親友だというのが作家の西加奈子さんです。「楽屋に行くと、お子さんがお母さんを誇りに思ってる、大好きだということが分かります。」2024年は「生林檎博’24」というツアーを開催しました。
演出・振付家のMIKIKOさんによると、「無表情でクールでかっこいいというイメージですが、笑い上戸でお茶目で明るい方だと、とにかく面白い方」だということです。
トーク番組にはあまり出ない理由
普段はあまりトーク番組には出ません。「絶対失言するだろうということで、あまりこういうトーク番組には出ないようにしてるんです」とのこと。そのため、視聴者の方からの注目も非常に高まっていました。視聴者の方からのメールも500通を超えています。
好きな味噌汁の具
「好きな味噌汁の具は何ですか」という視聴者の方からの質問に足して、「家では母親として子供のためにもいろんな具材を入れて、いろんな食材を食べさせたいと思っていますが、個人的にはなすとみょうがの味噌汁程度がいい」と思ってるようです。普段は根菜やごぼうなどをたくさん入れた味噌汁を食べさせているようです。
朝食は旦那さんが全部やってくれる
次は「朝の食卓のお供はあるのですかお子さんがパッと食べて、パッと幼稚園バスに乗ってくれるようなものはあるんでしょうか」という質問です。
「朝は主人が全部やってくれるんですが、スープ、お椀ものを作ってくれて、それを食べたらご褒美としてパンにあり付けるという風にしてる。無理やりでも食べさせているということです。」ということです。
椎名林檎さんから視聴者への質問は面白い聞き方です。どんな季節が好きか、そして生まれた季節はどんな月か、一致している方が多いのではないかと考えています。これは面白いテーマ、さすが椎名林檎さん、アーティスティックですね。椎名林檎さんご自身は冬生まれで、冬が好きな季節です。

ちょっとうつむきがちな感じが意外ですね。
多彩な演出のコンサートツアー 「生リンゴ博’24 〜景気の回復〜」
去年は特に力を入れたというライブツアーです。「生リンゴ博’24 〜景気の回復〜」です。デビュー25周年、6年ぶりに開催されたアリーナツアーです。演出がすごいですよね。衣装も様々です。曲ごとにマーメイド姿、ミュージカル風など様々なステージも衣装も演出が変わっています。ツアーでは曲ごとに衣装や舞台演出が大幅に変わります。様々な演出を楽しんでいますね。
全編スペイン語の曲は和装・着物に和傘で歌います。野球のユニフォームを着て歌っている曲もあります。バンドだけでなく、オーケストラも従えての豪華なステージです。野球場のバックに野球のユニフォーム、グローブまで持っています。
MC代わりのナレーションがお子さん
そして面白い演出は「母の催しにお越しくださり、ありがとうございます」と小学生の次男さんがナレーションをしています。なんとMC代わりのナレーションが次男さんなのです。
「作詞をしてる時は苦しそうなので、アドバイスをしてあげますが、なかなか聞き入れられません。」とのことです。
メイクや衣装、ダンス、全てこだわり
ゲストにはAIさんも登場。曲だけでなく、メイクや衣装、ダンス、全てこだわっています。もちろん、専門家の方にも来て手伝っていただいています。
「だんだんそういう風になってきた」ということです。ここもこうすればもっと伝わりやすくなる。「今はSNSの時代なので、瞬時にお客さんがどう感じたか分かってしまう。逆に改善もはかりやすくなっている」とのこと。ヒヨウ柄の服でのパフォーマンスはレディーガガのような感じですよね。
「お客さんを喜ばせるためなら何でもしたい。普段は息が上がるようなことはしないが、このライブのためにかなり筋トレもして体を大きくした。出てきた時に「でかいな」と指さして笑ってもらいたかった」とのこと。「今更何か衣装で笑ってはもらえないので、体が大きいとかそういった本質的なところで笑ってもらえるようにしたい」ということです。
お子さんにナレーションをやってもらう理由
今は23歳の長男が、小学生の時にナレーションをやってもらったら良かったということです。りんごさんが口下手なので子供にやってもらおうということになったようです。今回もちょうどアリーナ公演の時に2人目のお子さんがそれぐらいの年齢だったので、やらせたということです。
原稿はしっかりと調整しながらやったようです。長女が小6、次男が小学校3年生だそうです。難航してる曲があると、「まだその同じ曲をやってるのか」と言われて「こうしたらどう」と、お子さんからアドバイスしてくれるそうです。

なかなか聞き入れられてもらえないようですが、、、それはそうですよね。
9歳の次男のお子さんの手作り野菜の写真
9歳の次男のお子さんの手作り野菜の写真をにしてくださいました。セリや人参が好物のようです。立派なセリができていて、パッケージするのも好きだそうで、おじいちゃんおばあちゃん袋詰めをしているようです。量が少ないので料理するのは難しかったようですが、格別です。
12歳の長女もアーティスティック
12歳の長女の方がオリジナルキャラクターの「こめまる」を作りました。農業の勉強する時に研究発表のために材料を買ってきて着ぐるみを作りました。小学校5年生の時です。本格的ですね。デザインも素敵です。鴨が農業に影響してるということから発想を広げていったそうですが、ロゴのデザインももうプロフェッショナルです。これはすごいですね。
着ぐるみも、あまり図面などは書かずに、いきなり裁断して作っていたようです。この研究発表のために、渋谷区などにも行ってたようです。椎名林檎さんのお宅のキッチンで撮られた写真では、意外な生活感が見えて嬉しいですね。
長男を出産したときはアーティスト活動をやめようと考えた
長男を出産されたのが22歳の時、アーティスト活動をやめようと考えられたそうです。初めて子供を産んだ時は仕事に復帰できる気がしませんでした。他のことは全く考えられなかったとのことです。こんな小さい赤ちゃん、2、3時間おきに寝たりおっぱいをあげたりと大変ですよね。
再び曲を作り始めた理由
「ニューヨークのテロの事件があって怖いと思いましたが、子供を産む前だったらそんなには思っていなかっただろうと思いました。同じように感じている人が世界中にたくさんいるんだろうと思いました。せっかく曲を書くので、何か自分も残しておかないといけない」と。
記憶を残していく楽曲づくり
「自分の役割としてそういう記憶を残していく意味もあるのではないかと、「茎(STEM)-夢のあと」という曲を作りました。そこからまた徐々に曲を作り始めました。今までのようにセンセーショナルなシングル曲をたくさん作るのではなく、リアルなものを作っていきたいということから、復活し始めました。」
「そこでガラッと変わって面白くないと思った方もいたかもしれません。現在は仕事として華やかなポップスを書きながらも、一生のうちに一度は書かなければいけない題材だと思いながら曲を作る時もあって、両方を並行してやるようにしています。自分でも大人になったと思っています。」とのことです。
西加奈子さんの椎名林檎評
10年ほど前にNHKの対談番組で仲良くなったという西加奈子さん、直木賞作家です。
繊細さと大らかさを併せ持つ巨人
「一言で言うのは難しいですが、本当に稀有な人で、他にはお目にかかったことがありません。世界を見る目の解像度が高いです。普通の人が見れないものを見てるし、感じられないものを感じ、聞こえないことを聞いています。でも、そういう方は自分の印象では生きるのがしんどそうだと感じる人が多いです。
解像度が高いということは、普段気づけない美しさに触れることができる特権もありますが、逆もあって、人間の残酷さや世界の不条理さ、おぞましさ、非情さ。そういったものも高解像度で目に入ってきます。それはしんどいだろうなと分かる方が多いです。
しかし、林檎さんはその高解像度を持ちながらも、人生をとても謳歌していらっしゃいます。ものすごい繊細さと大らかさを併せ持っています。どっちかに行ったり来たりするのではなく、それが同時にある両方ある巨人です。人間の幅がめちゃめちゃ広いです。」
りんごさんの実態をなくすぐらい子供のために生きている
この人間の幅が子育てでも役立ってるようです。
「お子さんに関しては、りんごさんの実態をなくすぐらい子供のために生きる何かになっています。私というものをなくしながらも、私というものをしっかり生きている。その両輪さが信じられません。今からお母さんにカチッとなるという切り替えるということではなく、同時にされている」ということです。
とてもシャイ
「もう一つ信じられないことが、とてもシャイだということ。ライブに行って「これがすごかった」という風に言うと、耳が赤くなって「もうやめてください」と言われるんです。あの椎名林檎が褒められ慣れしてないとは」と驚いています。
林檎さん本人は?
切り替えるというよりも両方やりながらやるという感じじゃないと間に合わないということです。もしかしたらお子さんに寂しい思いをさせているのではと感じた時にはどうやって愛情を伝えているんでしょうか。「子供たちよりも自分の方が寂しくなってしまう」ということです。
「寂しい思いをさせたかもと思ったら悲しくなってしまうので、それをぶつけてしまう。ぎゅーっと抱きしめたりすると、鬱陶しがられたりすることもありますが、子供に育ててもらっていると感じることもあります。」

切り替えていられなかったというのが現実的なところだったようです。やはり家でも曲を作ったり歌詞を書いたりといったことも、並行してやらなければいけないからでしょうね。鈴木アナもこの話に関しては興味津々です。
振り付け・演出家のMIKIKOさんの椎名林檎評
もう一人、3人で仲のいい方がいます。それが振り付け・演出家のMIKIKOさんです。会うと投げキッスをかわす中です。2018年、2024年の紅白紅白歌合戦での振り付けもされました。
世の中のものに対して愛と敬意を持って命がけで向き合われている
「一言で表現すると愛です。世の中のものに対して自分がものを発表するように、愛と敬意を持って命がけで向き合われていると感じています。世の中に自分から迎合しようとして作っているわけでは決してなく、きちんと尖ったナイフを表現として分かりやすくしているわけではないですが、一言一言、1音1音に対して丁寧に向き合われています。愛を持って踏み出しています。世の中に一言でも発表することは、それなりに責任のある重要なことだと自覚しています。
自分が目立ちたいということは少しも思ってなくて、きちんと届けたいと考えています。だから学びを常に忘れていない。全て理にかなっていて、彼女にとってはそれは努力ではなく、当たり前のこととしてあるんだと感じています」。
この3人で「猫にまたたび2018」でロシアに行ってきました。
「人間という仮の姿をしてこの世にいるのではないか」と最初は感じていましたが、とても笑い上戸でお茶目で、西加奈子さんが昔飼ってた猫が出産する時の顔真似をしたりします。お二人は猫仲間でもあるので、椎名さんも変顔をされるのですが、それが秀逸で上手くてとにかく面白いです。
林檎さん本人は?
椎名林檎さんから見ると「MIKIKOさんのほうが見た明るくて楽しくて、卑弥呼のように神秘的。でも、実は彼女の方がひょうきん」だとのことです。「西さんも本当に面白い」とのことです。

本当に業界のトップレベルの方と人間としてのお付き合いをされているんですね。
「言葉を届けるからには責任を持ちたいと思っていますが、なかなかそうなれていないので、また意識を改めたい」ということでした。
椎名林檎さんは女性にとっての応援歌という声
椎名林檎さんは女性にとっての応援歌という声が多いです。そういう方が日本中にいます。女の子のために書いているという椎名林檎さんの曲です。
お一人お一人に書くつもりで書いていく
「今はSNSでみんなが言ってることがすぐ拝見できるので、そのお一人お一人に書くつもりで書いていくと言うだけのことだと感じています。自分のことを話しているわけではなく、何かのニュースのコメントなんかを見て、この出来事に対してこういう風に思う方がいるんだ、それはしんどいだろうなと。「わかる」という時も、逆にわからないなと言う時もあります。必ずしも共鳴できることばかりではありません。でも、想像してみることが書くエネルギーになっています。その想像することが苦しいですが、勉強になりますし、楽しい」ということです。
NHKドラマ「1人で死にたい」のテーマ曲「芒に月」を提供
先週から始まった「1人で死にたい」というNHKドラマのテーマ曲を提供しています。原作は楽しくて、すぐにやりたいと快諾されたそうです。独身のアラフォー学芸員、山口成美を演じるのは綾瀬はるかさんです。子供の頃から憧れていたおばさんの孤独死を知らされました。一人で死にたくないと思い、婚活を始めます。しかし、うまくいかず、そこから終活に転換します。よりよく死ぬために、よりよく生きる方法を模索します。一人で生きて、一人できちんと死にたいというテーマです。全てコメディーな世界です。
芒に月という曲です。土曜ドラマです。夜10時から。昔、ピアノの方が作った曲で、2024年のコンサートのためにリメイクした曲がぴったりだなと思いました。ドラマで描かれているのは非常に普遍的で、みんなが常に密接に考えざるを得ないことです。
歌詞カードにもこだわり
歌詞は縦書きです。テトリスが好きなので上下を揃えてしまいたくなるようです。自分の曲だと真四角になりますが、今回はピアニストの方の曲なので真四角にはなっていませんでした。上下にすき間があります。「これは不本意だ」ということです。

隙間があると落ち着かないそうですよ。意外ですね。歌詞カードを歌いやすくするために作るということはあまり考えていないそうです。
Apple Musicでは英語のタイトルが標準らしいので、スペイン語のタイトルを調べてつけています。歌詞を勉強してるだけなので、スペイン語は全く喋れません。ただ南米の音楽が好きなので、いつか行ってみたいとは思っています。
今プライベートではまっていること
今プライベートではまっていることも紹介してくれました。多いです。ボクシング、野球、タップダンス、スケボー、バイク、辞書などです。ボクシングのグローブは撮影用に作ってもらいました。野球の練習はコンサートの本番前にスタッフやトレーナーとキャッチボールしています。家族でタップダンス教室に体験しに行きました。スピードは好きなのでスケボーやバイクは楽しいようです。意外とアクティブです。
椎名林檎さんのルーツ バレエ、ピアノ、福岡
椎名林檎さんのルーツとして貴重な写真が出てきました。バレエ、ピアノ、そして高校時代の写真が出てきました。バレエでは一番左端が椎名林檎さん、6歳か7歳ぐらいです。お母さんがバレエをやっていたので自然に始めて、熱心に通っていたということです。ご本にも好きだったようです。
ピアノの方は少し早くに始めていました。4歳か5歳ぐらいから始めていたようです。高校時代はバンドやって少しグレたみたいです。小学生の頃は静岡にいました。
福岡に行かなかったらバンドをやっていなかったとのこと。お父さんが転勤族だったので途中から博多に引っ越して、福岡県では皆お祭り好きなので、行事のたびにあれこれやらされました。みんな忙しい中、いろいろ得意不得意を見ながら割り振りしてくれるので、「あんた、これが得意やけん」と言われて、やってみるとどんどん楽しくなってきました。やはり福岡県出身のタレントさん、アーティストの方が多いのは、こんな背景があるんでしょうかね。
高校の後輩の山内惠介さんに楽曲を提供
なんと、高校の後輩が山内惠介さんで、楽曲を提供されたということです。これは意外な組み合わせです。去年の紅白で、山内さんから「曲を書いて欲しい」と言われていました。また、以前から椎名林檎さんからも曲を書きたいと言っていたそうです。出身の高校は筑前高校です。糸島の方に行ったところにある高校です。糸島は朝ドラでも取り上げられて、今は注目されている場所になっていてびっくりしています。
視聴者から椎名林檎さんへのメッセージ
番組最後のコーナー。メッセージが3000通届いたということです。似顔絵送ってくれた方も多いですね。どれも素敵です。「林檎さんの日本語は美しくて、歌詞にも反映されていて素敵」というメッセージ。そして、「仕事に復帰できない」っていうのは分かりますよね。柔軟に休んだり働いたり、納得いくもんで子育てしたり、いろいろ選べたりするといいですよね。本当に大事です。
椎名林檎さんもご家庭ではお子さんとネットリテラシーなどについて議論されているそうです。結構真面目ですが、やはりこれが年頃のお子さんの親御さんなんですね。




















